CyberDiary

April 28, 1998 [晴れ]

 今日、久々に訓練校時代の友人に会った。月末に決算書類を税務署に出さないといけないので、決算報告書を作成して欲しいと言うことだった。
 夕方に資料をもらって、表計算でパパッとやろうと思ったら、表計算どころかワープロソフトもインストールしていなかった。慌てて一太郎をインストールしたが、計算は手計算でしかできない。
 電卓を叩いて、何とか集計と検算を終えた頃には5時間が過ぎていた。
 しかし、ワープロで決算報告書を仕上げていると何度か一太郎がハングアップした。困ったヤツである。それもこれもMSオフィスがなくなっていたから、仕方なく使うのである。
 まあ、マック版の一太郎5は使いにくい。特に罫線を行ごと消すことがうまくいかなくて、ずれて行が消えてしまう。無茶苦茶である。
 マックOSの8.1も正常にインストールできないし、病状は悪化するばかりである。

April 27, 1998 [曇り]

 アメリカでは寄付金の税制優遇措置がしっかりとしているが、日本ではそれが費用として全額認められることはない。
 先日の確定申告で寄付金控除の申請をしたが、60000円から10000円を引いた、50000円の10%が戻ってくるだけである。素直に何%としないところも日本の税制の分かりにくいところである。
 今でも2兆円規模の所得税減税云々と言っているが、国の税金はそれだけでまかなっているわけではない。その他にいくらでも彼らが好きに増税できるものがある。ハッキリ言えば、消費税も彼らは自由に上げることができる。でも、メンツがあるから下げることはできない。
 登記印紙の値段が、400円から500円に上がった。25%の増税だ。金額は微々たるモノだが、登記関係の書類全てが25%増額された税金を必要としている。当然、最後にこれは顧客へと転嫁される。さもなければ、企業がつぶれるだけである。それこそ、顧客の将来の利益を浪費することとなる。
 不動産で言えば、不動産取得税、固定資産税などがあるが、業者の場合、土地重加算税というものがある。会社の利益は売り上げとは別に、土地の取引だけの利益を計算してさらに税金を加算するのである。これも馬鹿馬鹿しい、そうやって土地の価格を無意味に上げているのである。
 また、ガソリン税は強烈である。大体、ガソリン代の70%は税金である。今やレギュラーガソリンは80円を切っているが、約55円は税金なのだ。ガソリンスタンドは残りの25円から1円づつ競争によって値下げしているのだから、儲かるはずがない。そうやって、どんどんとガソリンスタンドが廃業に追い込まれている。
 結局は国の政策、それも税金を取るための複雑な仕組みによって生まれた多くの無駄と、ごまかしによって、仕事を失い、生活を追われる者が現れている。その人たちを保護するためにまた税金が使われる。税金を集めて、税金を払えなくなった者たちの生活費を補うのでは、ミイラ取りがミイラになっているだけだ。それなら、税金なんて払わない方がましなのである。集めない方がより合理的ではないか。
 1円たりとも税金を無駄にするなとは言わないが、政府や行政に関わる人間と、税金を払わないまたは払えない者が税金を使っているのでは、納税者の二重の苦しみである。
 闇の中で税金を分け合うからそうなるのだが、ガラス張りだと誰がそこに手を入れているか分かってしまう。日本丸というタイタニックが沈み終えるまで誰もその手を出すことさえしないのであろう。

April 26, 1998 [曇り]

 ロックフェラーは悪名を取り除くために福祉事業に会社の経営方針を傾けた。そうして、企業は利益を顧客や社会へと還元するという考え方を初めて実践したという。
 しかし、日本ではどうだろう。環境問題にしても本当にどこまで本気で取り組んでいるのか分からない始末だ。
 それよりも、福祉事業などはお上が吸い上げた税金をばらまくという方式を取っているから、それに群がる輩がいるのである。昨今の助成金問題は日本方式の根底の問題なのだ。
 企業は税金を支払って世の中へ還元する余裕などない。結局、国が企業の社会参加の機会を奪ってしまっているのである。
 ただでさえ、人間関係が希薄になっている今、人間の参加する社会基盤が必要ではないだろうか。

April 24, 1998 [曇り]

 今日も一日中会社のホームページの改良をしていた。やっぱり3・4日も続くとかなり体がだるい。やっぱり、夜中にグランツーリスモを5・6時間もやり続けているからかも知れない。
 仕事の帰りに守山へ寄って、「ポポラーレ」で晩飯を食べた。オイル系の「スモークサーモンとブロッコリーのパスタ」(\900)だ。
 真ん中にどかんとサーモンが乗っててボリューム感もあり、色添えも赤とグリーンと白というイタリアンカラーの基本である。やっぱ、サーモンは好きだな。
 今日は店長と話をする時間が取れた。どうやら天保山のポポラーレとはまったく違う店らしい。系列店は4つあるらしく、天ぷらとかバーとかいろんな店があるそうだ。それにしても、近所にできた店の影響はまだ少しあるそうだ。行ってみなければ。

April 22, 1998 [曇り]

 今日、念願の「ピノーリ」でランチを食べた。昼の誘いを受けて是非そこでということで、意気揚々と3人で乗り込んだ。
 いままでは何度か満席で入れなかったが、今日はすんなりと入れた。お客は一人だけだった。テーブルは以外と少なく、6組ほどで満杯だ。
 検討を重ねて単品をいくつか取って、分けて食べることにした。
 前菜は2品。チーズの入ったライスコロッケはカリッと揚がった中にほんのりチーズが入っている。中は少しトマトの色が付いているようだった。「生ハム」(\1300)は少し塩辛い。まあ、ワインでも飲めば調度良いのかも知れない。軽くスモークされていた。
 次に、スパゲッティ。「ペスカトーレ」は紋甲イカとタコ、アサリ、子エビ、そして、カニか大型のエビの身をほぐしたモノがソースに混じっていた。イカもタコも新鮮でとにかく柔らかい。
 そして、病みつきの「イカ墨のリゾット」。具はシンプルでイカのみ。ただ、米が小さくて丸みが大きいものだった。それもプリプリして歯ごたえが良かった。
 あと、「ラビオリ」が食べたかったが、今回は残念ながら品切れであった。代わりに「カネロニ」。平たいパスタの中に牛ミンチを巻いて、クリームソースをかけてオーブンで焼いたのか。クリームソースがさわやかな口当たりで、なんとも不思議なうまさである。
 最後にデザートの「カボチャプリン」(\400)を食べた。プリンというよりもろ野菜である。まあ、スイートポテトのような感じである。アイスクリーム(\400)は中にクルミや細かいフルーツが入っていて甘い。口当たりはシフォンケーキのようで、空気が入ってフワッとしているそれから甘みと共に冷たいことが分かってくる。「シャーベット」(\400)は洋なしとキウイで作った2色。
 ということで大満足で帰ってきたのだった。しかもおごってもらって得してしまった。
 今(20:30)、震度3〜4の地震があった。ドーンという音がしたと思ったら縦揺れが来て、その後の横揺れは短かった。速報では滋賀県北部が震度4、南部が3ということだ。
 新幹線が停電で動かなくなったそうだ。

April 19, 1998 [晴れ]

 昨日からホームページの再構築に乗り出した。会社のページだ。
 アメリカのホームページ事情は今、過度の競争にさらされているという。ホームページ制作業者に対してもそのホームページがどれだけ利益に貢献するかが要求されるのだ。
 また、ここのユーザーに対応したページ作りがユーザーを集める鍵となっている。本やCDを売る会社のページに一日で数十万から多いときで100万のアクセスがあるという。もちろん、それらのページが優れたインタフェースとデータベースを活用しているからである。
 Gateway はホームユーザー、マニア、教育関係者などの別に2番目のインデックスページを用意している。それらユーザーを選別することでそれに適した商品カタログを表示するのだ。それぞれのページのアクセス統計を取ればユーザーを分類した統計資料ができてしまう。
 ある本屋では、ユーザーの趣向に応じた書籍を10冊推薦して画面に表示する。さらにユーザーはそれらに対して、好き嫌い、読んだ読んでいないという項目をチェックし更新することで、さらに絞り込んだ10冊を選別してくれるという。また、このユーザーの入力がデータベースとして蓄積され、次のユーザーへの参考資料として活かされるのだ。さらに、ユーザーが書評を書き込み、他のユーザーがそれを参考することができ、掲示板でユーザー同士の交流も後押ししている。
 また、無料のサイトが有料サービスへと移行しはじめて売り上げを伸ばしているという。
 不動産業ではとても小売業とは言えないためEC(電子商取引)は成り立たないが、ユーザーインターフェースの改良は是非とも行わねばならない。ユーザーが目的を見つけやすいインデックスとページ構成が必要なのだ。
 しばらくは頭の痛い日々が続きそうである。

April 18, 1998 [曇り]

 バラは芳潤な香りと高貴な姿に棘を持ち、その近寄りがたいところがより人の心を惹き付ける。
 花は見せるという役割を、その香りや姿形で果たしている。人もそうだが、仕事に相応した態度が求められる。
 チューリップに棘があったらとして、バラと同じようにかわいがられるだろうか。
 もしかすると、そのチューリップは自分をバラと思っているのかも知れない。

April 16, 1998 [曇り]

 人事を尽くして天命を待つ。
 人事というのは、様々な形を組み合わせるジグソーパズルのようなものだ。適材適所と必要数のピースがなくては会社という形を表すことができない。
 しかし、会社を牽引する役割を担う人間もまたこの1ピースの1つでなくてはならない。それが大きければ大きいほど、多くの人材がそこに連なるのである。
 いくら良い提案をしても、それを実現するだけの行動と責任がなくてはならない。必ず自分が1ピースになって全体をまとめなければ、ただの傍観者に過ぎない。社外コンサルタントと同じだ。それよりももっと無責任な存在となる。
 天命が来たときに生き残れる会社は中央のピースが大きく、そして、そこに直接連なるピースの比率が高い会社であろう。
 氷山へ真っ直ぐに向かうタイタニック同様といわれる日本で、天命を待つほどの余裕があるのだろうか。逃げ急いでもいけないが、救命ボートにすがっても誰も助けてはくれないのだ。
 今こそ日本式の人事を変革する時である。それは明らかに既存概念の破壊から始まることを認識しなければならない。

April 15, 1998 [曇りときどき雨]

 信用・愛情は似て異なるモノ。
 どちらも易々と築けるモノではない。
 己が信じ・愛さなければ、信用され愛されることはない。
 信じることなく愛はなく、愛はなくとも信用は生まれる。

April 11, 1998 [晴れ]

 今日は「ポム・ド・テール」で昼のランチを食べた。ウィークリーランチ(\1000)である。要は週替わりランチということか。ハムステーキがメインだった。あと、ご飯にサラダ、デザートのシャーベットにコーヒーが付いている。サラダはフォークでは食べにくかった。オレンジのシャーベットは美味しかった。全体に量は適度である。
 さて、今プレステのゲーム「個人教授」と「グランツーリスモ」をやってる。
 「個人教授」は女子高生の家庭教師をして大学に合格させると言うモノだが、自分の学力まで問われてしまうゲームだ。大学での試験や教え子からの質問に答えないといけないのだが、ケプラーの法則やら横行結腸など訳の分からなんものを答えなくてはならない。結構、ハードなのだ。
 国語、数学、英語はまだ楽である。国語は知っている範囲が出てくれる。数学は計算問題が多いので何とかなる。英語は単語の問題なら大抵は調べが付く。
 しかし、理科と社会は難しい。例えば、キュリー夫妻の受賞したノーベル賞は物理学賞と何?というもの。社会は地理の問題が多いように思う。その辺は非常に不得意な学科だ。
 だから、不得意な学科は質問されないように避けて教えるが、それではなかなか学力があがらない。このようにクイズ形式を取り入れた頭を使って遊ぶゲームになっていて、恋愛もの風の作りは非常に少ない。
 「グランツーリスモ」は本格的なレースゲームで、車の車種は日本車の馴染みのあるモノばかりで、カラーリングも選べるし種類も豊富だ。面白いのはレーサーとしての生活をRPG風に楽しめる点だ。
 様々なレースに出場して賞金を稼ぎ、車を買ったり、パーツを買ってチューンしたりするのだ。また、ライセンスを取らないと上位のレースには出場できない。そのライセンス試験も結構大変だ。しかし、その分リアリティも高い。
 ゲームの質としてのリアリティだけでなく、もちろん見た目や動きのリアリティも抜群だ。レーシングゲームは不得意だがそれでもそれなりに楽しむことができる。オートマでなら難しいシフトチェンジがいらない。特に、壁に当たった後のシフトダウンを忘れてしまうので、オートマだと楽だ。
 リプレイもできるので自分の走りを再確認できるだけでなく、苦労して追い抜く感動を残しておくことができるのだ。

April 8, 1998 [雨]

 中学生の子供に常識を教えるような法律「政治腐敗防止法」が必要だというだけでバカだと思う。それなのに、地方の議員は適用除外という抜け道をまた造っている。そういう甘い考え方が腐敗の温床だということをまだここに至って理解していないらしい。
 罰しなければ分からないバカな政治家どもに地方も中央もない。日本の政治家のことごとくは地元の利益と大きく結びついているわけだから、地方の議員というのは中央政界の手足でもある。結局、今までは秘書を替え玉にしていたのが、地方を通して行うようにルート変更されるだけなのだ。
 政治家のくせに法律を作る原因をよく理解していないということだ。
 で、公務員にも同様な法律が用意される。これもバカな話だ。接待を受けたら報告だぁ?1円でも接待はダメだと何故言えないのか。これは常識である。常識を守れという法律を作ることも馬鹿馬鹿しいが、課長クラスは2万円を越えたら報告しなさいでは、これが公務員の常識だと言ってるのと同じじゃないか。
 倫理上問題のあることを法律で良しとしてしまうのは異常事態だ。
 それも報告などということでそれを管理する費用が税金でまかなう訳だから本末転倒である。どうして、公務員自身が自らを管理しなくてはならないことを国民の税金で補うのかということだ。その作業に人が携われば人件費が発生する。
 日本の官僚は情報を牛耳って権力を誇示していると言われる。これはアメリカのジャーナリストも言っている。アメリカでもヨーロッパでも官僚の腐敗をなくすために情報を開示し、情報は国民に等しく与えられるものという考えが成り立っている。日本ではプライバシーという言葉をもてあそんで国民のために情報を隠さなければいけないと言うのだ。今は戦時中ではない。ここは戦後の日本であるはずだ。
 プライバシーなどと外国語を使えば国民はバカだから反論できないのである。彼らはそう思っている。だが、誰のプライバシーを守るためかと聞かれたら答えられないのである。それは彼らのプライバシーを侵すからだ。公務員が公務に費用を費やすことはプライバシーではないんだが。

April 6, 1998 [雨]

 フランス語を安く勉強しようと思ってNHKの本を買った。
 最近の英会話学校は良くて横這いの経営状況らしい。かといって、英語を学ぶ人が減ったわけではなく、ビデオや本は売り上げが伸びているという。
 学校の授業料の高さもあるだろうが、質の悪さが問題になっているようだ。特に消費者センターには広告とは異なる状況が報告されているという。
 いつでも勉強できると言いながら5時6時台は混んでていて入れないというのは仕方ないかなと思う。
 しかし、なまりのひどい先生で会話ができなかったという笑い話のようなものもあった。
 悪質なのは20回の受講を申し込みに行ったのに、100回分の受講券を買わされそうになったとか。
 つくづく、学校にしなくて良かったと思ったりして。
 確かに簿記の学校に行ってたときでも、4ヶ月かよって最後の最後に特訓があったのだけど、お金がなくて参加できなかった。授業料と交通費で貯金を使い果たし、特訓に参加できるお金が残ってなかったのだ。やっぱり、お金のかかることはちゃんと初めに説明をしておいて欲しい。
 さて、今夜1回目のフランス語講座だ。0時過ぎでは頭にはいらんような・・・

April 5, 1998 [曇り]

 今日はテレビで映画「スペシャリスト」をやっていた。スタローンはどこか貧乏くさくて好きじゃないが、シャロン・ストーンは最高に良い。それだけだ。

April 3, 1998 [曇り]

 今日は仕事の帰りに電気屋でビデオを買った。テープを買うのを忘れた。もらってこようと思ってたのに失敗した。BSを見るためには別売の分配器がいるようだ。こういうことは言ってくれないといかん。

 今日、久々に「ポポラーレ」へ行った。4月になってめっきり暇になったと店長は言っていたが、まだ始まったばかりだと笑い飛ばしてきた。
 前菜に「はまぐりのガーリックバター焼き」(\750)とパスタは「牛肉とマッシュルームのクリームソース」(\1000)を食べた。
 このはまぐりの香ばしいこと。貝の身はやや小振りであったから口にほおばるとはいかないが、バターの香ばしく濃い味が良い。6つのはまぐりと、小さく切ったパンが2枚入っていて、パンをバターに付けて味わった。
 パスタはかなり細めであった。牛肉は切ってあったが、先日虫歯を治療したところが痛むので、うまくかめなかった。クリームソースは淡泊でさらっとしているようだが、しっかりとした味がでている。ただ、具は少な目である。それでも、十分にお腹が膨れた。

April 2, 1998 [曇り]

 経済も教育も建前ばかりを追い求めた結果が出ているのである。政治はもっと建前ばかりだ。
 小手先の建前をいくら取り繕っても、何も解決しないのである。株式市場は政治家の発言に期待をしては値を戻し、期待をあきらめるとそれ以上に下がってしまう。そんな変動が1日で起こってしまうほど、誰も政治家への期待をしなくなってきた。
 親も子供に建前ばかりで、闇雲に叱りつけるか、全く無関心でいるのだろうか。そうでなければ、親の背中を見て育った子供たちがそういう風にはならないだろう。今、家庭の中で、地域の中で大人と子供たちが本音で話し合える時間が必要なのである。