目指せブリーダー! 小さな頃からその夢を持ち続け、ついに独立して牧場を持つまでになった。 早速、モンスターを育てるべく円盤石を探し始めた。 だがその前に正式なブリーダーとして公式な手続きをしなければならない。 |
ある晴れた春の一日、わがままファームに郵便局員がやってきた。
郵便局員「すいません。郵便局のものですが」
郵便局員「書留ですんで、サインお願いします」
サインをして受け取ったのは小さな荷物だった。
郵便局員「シュウレイさん・・・・」
郵便局員「はい、確かに。では失礼」
その小さな筒を開けてみると、FIMBA(モンスターバトル協会)からの通知書だった。
シュウレイ 殿 審査の結果 あなたをブリーダーとして認定いたします つきましては4月1週に 協会事務所におこしください モンスターバトル協会 FIMBA |
早速、急いでFIMBAの事務局へと向かうことにした。
受付嬢「ブリーダー登録の方ですね、少々お待ち下さい」
職員「いやあ、どうも。シュウレイさん」
職員「ブリーダー審査合格おめでとうございます」
職員「がんばっていいモンスターを育ててくださいよ」
職員「で、あなたの方にはこちらから指定の調教助手を派遣させていただきますね」
職員「あなたに派遣する調教助手を紹介します。おい、呼んできてくれ」
しばらくして、一人の少女が職員に連れられてきた。
職員「シュウレイさん」
職員「こちらがあなたに派遣される調教助手のホリィ君です」
ホリィ「こんにちは、わたし、ホリィっていいます。よろしく」
ホリィ「えっと自己紹介しますと。えー、まだ調教助手にはなりたてです」
ホリィ「あ、でも基本はきっちりたたきこまれてるつもりだから信頼してよ」
ホリィ「・・・・じゃなくって信頼してください」
職員「・・・・・・。ま、ちょっと口のきき方がいたらん点もありますが」
職員「2人協力して、ぜひいいモンスターを育ててください」
職員「では、街でモンスターを手にいれてファームへお帰りください」
職員がいなくなると、ホリィは
ホリィ「もーっ。うるさいんだから・・・・」
ホリィ「じゃ、街に行きますか」
連れだってFIMBA事務局を出ようとしたときだった。ホリィが声を上げた。
ホリィ「ん、あーっ!!先生!」
テスカ「ん?」
テスカ「はっはっ。ホリィか。元気にやっとるか?」
ホリィ「はいっ!」
ホリィ「ねぇ先生、わたしこのシュウレイさんの所に行くことになったんですよ」
テスカ「シュウレイさん。この方わたしが見習いの時に教わったブリーダーのテスカ先生」
ホリィ「四大大会で何度も優勝したすっごい偉い先生なんだから!」
ホリィ「あのね、四大大会っていうのはね」
ホリィ「EからSまでの公式戦で全て優勝したモンスターだけが出られる大会のこと」
ホリィ「その4つ全部で優勝モンスターをだすと名人って言われるようになるんだよ」
ホリィ「だから・・・・」
テスカ「まぁまぁ、わしはもう引退したんだから・・・」
テスカ「ところでシュウレイさん」
テスカ「もうモンスターは手に入れられましたかな?」
ホリィ「まだなんですよ」
テスカ「ま、最初のモンスターってーのは。ほんと大事なもんですからな」
テスカ「もらうもよし。再生するのもよいが。よく考えてな」
テスカ「円盤石なんかからはいろんなのが生まれてくる可能性がありますしな」
テスカ「そう、わしなんかも見たこともないようなもんも生まれてくるかもしれん」
テスカ「それに変わった方法でもモンスターは出てくることがあるし・・・・・」
テスカ「ま、長くブリーダーやってればいろんなことがあるでしょう。がんばってください」
テスカ「ホリィ、お前もな」
ホリィ「はいっ!」
テスカ「それとモンスターは大切に育ててやること」
テスカ「わすれるんじゃあないぞ」
ホリィ「はいっ!」
テスカ「はっはっ。では失礼します」
テスカは行ってしまった。
ホリィ「はやくテスカ先生みたくなりたいな・・・・」
ホリィ「ま、とにかくモンスター手に入れなくちゃね」
さて、街についた。
ホリィ「うーん・・・。いい天気だね」
ホリィ「でも、よかった。シュウレイさんの調教助手で」
ホリィ「担当するブリーダーさんがこわそうな人だったらどうしようかって」
ホリィ「ちょっとだけ心配だったんだ」
ホリィ「シュウレイさん。これから、よろしくね」
ホリィ「それじゃ、さっそく「ファーム」で育てるモンスターを手にいれましょ」
ホリィ「みんなと同じモンスターが欲しいなら「モンスター市場」」
ホリィ「円盤石(CD)を使ってモンスターを誕生させるなら「モンスター神殿」にいくんだよ」
ホリィ「ほかにもわかんないことがあったらなんでも聞いてね」
ホリィ「それじゃ、いきましょ」
ということで、用意した円盤石を持ってモンスター神殿へと入っていく。
神官「この神殿ではお手持ちの円盤石からモンスター再生をしております」
神官「再生をなさいますか?」
神官に円盤石を手渡し、再生の儀式をしてもらう。
再生に使った円盤石は大黒摩季の「Power of Dreams」だった。
神官「おまたせしました」
神官「それでは誕生させますぞ」
モノクロッカス MAIN: プラント SUB: モノリス |
神官「元気なモンスターですな。それではがんばって育ててください」
ホリィ「かわいいモンスターだね」
ホリィ「この子に名前をつけてあげなきゃ」
ホリィ「なんて名前にしようか?」
形は植物で、三つの花と二つの腕のような葉を持っている。動きはヨロヨロと体をくねらせていた。ともかく、全身が真っ黒であった。さすが、大黒摩季だ。よし決めた、「クロ」だ。
ホリィ「クロって名前にするんだね?」
さて、クロのステータスを見てみよう。
モンスタータイプはプラント。グレードはE。年齢はもちろん0歳だ。
ライフ Lv.3 155
ちから Lv.2 115 丈夫さ Lv.2 133 命中 Lv.2 130 回避 Lv.2 111 かしこさLv.2 117 |
||||||||||
戦績 0勝0敗0KO
勝率 0.000 総賞金額 0G 逃亡回数 0回
|
||||||||||
|
さあ、ファームへ行こう。
ホリィ「クロをファームにつれてくんだね?」
ホリィ「がんばってクロを育てようね」