「翼」 楽しい夜は 暖かい日差しに 夢のように 雪のように消えていく 冷たい風も 心までは刺さなかった でも 時はむなしく過ぎていく 翼の短い旅人は 風の向くまま旅立った 白い翼が 心を空へ 届かぬ想いも 高く舞う 鉄の道が 遙かに遠く 過去と未来を結んでる 君のいない いくつもの夜が来る 今日も青い月の下 震えて逃げる  明日の太陽は 心を温めてくれるのか 翼の短い旅人は 雲に乗って旅立った 傷ついた 翼を休め 風の中に君の香を探してる 思い出す 手のひらの 君の温もり 最後の想い出 君のいる 遙かに青い空を見つめて 今夜も青い月の下 闇の雲を見上げる  明日の太陽は 君の心にもささやいて 温もりに包まれた 夜は・・・ 光に包まれた   朝は・・・ 99/1/6 秀麗