任意・数式

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通貨・その他の各単位はこれまでの単位分類での換算率とは違い、換算レートを使って単位換算を実行します。
それぞれのレートは同じ分量を示すようになっています。（基準値はありません）
通貨単位・説明および換算レートはユーザーが任意に設定を変更することができます。
基準値の単位切り替えスイッチの最下段にある「設定変更」を選択すると「設定画面」が開きます。

任意

通貨の設定と同様に単位・説明・換算レートを任意に設定することができます。
換算の仕組みは通貨と同じようになっていますので、それぞれの換算レートが同分量になるように設定してください。

設定例：容積と重量の換算
単位説明基準値1 基準値2 換算レート

・ミリリットル 1・=0.001・ 1,000・=1・ 1000

・リットル 1・=1kg 1kg=1・ 1

kg キログラム 1kg=1・ 1・=1kg 1

合ごう 1合=0.18039・ 5.5435445合=1・ 5.5435445

升しょう 1升=1.8039・ 0.5543545升=1・ 0.55435445

設定例：容積と重量の換算
単位	説明	基準値1	基準値2	換算レート
・	ミリリットル	1・=0.001・	1,000・=1・	1000
・	リットル	1・=1kg	1kg=1・	1
kg	キログラム	1kg=1・	1・=1kg	1
合	ごう	1合=0.18039・	5.5435445合=1・	5.5435445
升	しょう	1升=1.8039・	0.5543545升=1・	0.55435445

換算方法

単位Ａを単位Ｂに換算
基準数量×換算レートＢ÷換算レートＡ＝換算値
例）２ドルを円に換算
１ドル=0.009432円の場合：２×1÷0.009432＝212.044...円
単位Ｂを単位Ａに換算
基準数量×換算レートＡ÷換算レートＢ＝換算値
例）212円をドルに換算
１ドル=0.009432円の場合：212×0.009432÷1＝1.999584ドル

数式

通貨・任意の項目のように、比率では換算できない場合に、数式を使って換算を行うことができます。
換算式を設定する際、１行目を標準単位とし、標準単位から各単位への変換式（換算式）と、各単位から標準単位への換算式（逆算式）を設定して各単位への換算を行います。

設定例：温度
単位説明基準値換算式逆算式

℃ 摂氏温度 0 0 -

・華氏温度 (32・=0℃) x*1.8+32 (x-32)/1.8

K 絶対温度 (273.15K=0℃) x+273.15 x-273.15

R 列子温度 (0R=0℃) x*80/100 x*100/80

設定例：温度
単位	説明	基準値	換算式	逆算式
℃	摂氏温度	0	0	-
・	華氏温度	(32・=0℃)	x*1.8+32	(x-32)/1.8
K	絶対温度	(273.15K=0℃)	x+273.15	x-273.15
R	列子温度	(0R=0℃)	x*80/100	x*100/80

基準値：換算例を表示する時の基準となる。実際の換算には影響しない。
換算式：標準単位から各単位への変換式または基準値に対する換算率。
逆算式：各単位から標準単位への変換式または基準値に対する換算率。

換算方法

標準単位[1]を単位[2]に換算
換算式[2]に基準数量を代入＝換算値
例）℃→・の換算
x*1.8+32：20×1.8＋32＝68・
単位[2]を標準単位[1]に換算
逆算式[2]に基準数量を代入＝換算値
例）・→℃の換算
(x-32)/1.8：(68－32)÷1.8＝20℃
単位[2]を単位[3]に換算
逆算式[3]に基準数量を代入、その値を換算式[2]に代入＝換算値
例）・→Kの換算（・→℃→K）
(x-32)/1.8：(68－32)÷1.8＝20℃
x+273.15：20＋273.15＝293.15K

数式の書き方

標準単位を決める
まず、単位変換したい単位の中から、標準単位を決めます。上記例の場合、℃を標準単位としています。
１行目の記述を標準単位とし、各単位への換算には、この標準単位を経由して行います。
上記換算例「・→Kの換算」のように、２行目以降の単位同士を換算する際に一度標準単位への換算を行います。
標準値には例示の際に使用する値を入れます。換算には影響はありません。
換算式を記述
換算例で「℃→・」の換算式は「・=℃*1.8+32」です。これを・の換算式として記述します。
例）「・=℃*1.8+32」→「℃*1.8+32」または「x*1.8+32」
数式内には換算値を代入する記号として、標準単位記号（例では℃）または「x」を記述します。
数式には「+-*/^()」の演算記号を使用することができます。（換算率のように割り算「/」の使用制限はありません）
逆算式を記述
次に、変換式を移項して逆算式を作ります。各単位から標準単位への換算式という訳です。
例）「・=℃*1.8+32」→「℃=(・-32)/1.8」→「(・-32)/1.8」または「(x-32)/1.8」

参考資料

任意設定用に収録外の単位を紹介します。
現在当ソフトで扱っていない単位系以外に、使用頻度の低い単位、専門分野でのみ使用される単位、現在は使われることのない単位などです。

尺度

単位	読み	基準値	説明
級	きゅう	1級(Q,H)=0.25mm	活字（フォント）の幅(Q)・間隔(H)

力・圧力・重力

単位	読み	基準値	説明
気圧	きあつ	1atm=1013.25hPa	気体の圧力
水圧	すいあつ	-	水深10m毎に約1気圧
Pa	パスカル	-	1・に1Nの力が作用するときの圧力
hPa	ヘクトパスカル	1hPa=100Pa
mb	ミリバール	1mb=1hPa
bar,b	バール	1b=1000mb 1b=100,000Pa	1・に100万dynの力が作用する時の圧力
N	ニュートン	1N=100,000dyn	質量1kgの物体に作用して毎秒毎秒1mの加速度を生じさせる力の大きさ
dyn	ダイン	1N=100,000dyn	質量1gの物体に働いて、毎秒毎秒1cmの加速度を生じさせる力の大きさ
G	ジー	-	重力加速度。約毎秒毎秒9.80mの割合の速度変化
馬力	ばりき	-	1秒当り75重量kg-mの仕事率を1仏馬力といい、735.5Wに相当する。記号 PS 1秒当り550フート‐ポンドを1英馬力（746W）という。記号 HP,・,hp
W	ワット	-	電力。電流×電圧

年号

単位	読み	基準値	説明
西暦	せいれき	-	紀元前AD、紀元後DC
明治	めいじ	M1年=DC1868年	M44年まで。西暦=明治+1867
大正	たいしょう	T1年=DC1912年	T15年まで。西暦=大正+1911
昭和	しょうわ	S1年=DC1926年	S64年まで。西暦=昭和+1925
平成	へいせい	H1年=DC1989年	現在の元号。西暦=平成+1988
皇紀	こうき	皇紀元年=AD660年	神武天皇即位の年（紀元前660年）を皇紀元年

参考：株式会社岩波書店広辞苑第五版

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