オーストラリア

Index / グアム / サーファーズパラダイス / シドニー / メルボルン / シドニー / キャンベラ

October , 1990 グアムへ

早朝、家を出発し、名古屋空港から初めて飛行機に乗った。
現地集合のツアーであったため、初めての海外旅行は一人での出発となった。友人が1週間先に現地に渡っている。
チケットの準備もすべて海外旅行の経験豊富な友人に任せたので、何も分からず乗り換えのグアムへと向かったのだった。

4時間ほどでグアムに着いた。飛行機の中から深い緑が透き通る海を見た。青色じゃなく、きらめくような緑なのだ。
飛行機の待ち時間は9時間程だった。ロビーでジッと飛行機の時間を待つのだった。
しかし、日が暮れてどんどん人が少なくなる。いつの間にか、警備員の姿が目立つようになった。そして、ついに警備員に囲まれてしまった。
パスポートを見せろと言われ、それからいろいろ言われた。でも、何を行っているか分からない。すると、一人の女性がやってきて、日本語で話をしてくれた。彼女は空港の職員で、唯一の日本語スタッフらしい。
そして、何とロビーの営業時間が終わったから一度外へ出て欲しいと言うことだった。そう、空港は24時間営業じゃなかったのだ。(レストランなんかは営業している)
そんなつもりは毛頭なかったので、飛行機の中で書いた入国許可証も捨ててしまっていた。
別のスタッフに入国審査のカウンターへ連れて行かれて、その場でピンクの書類を書いた。
とにかく、0時になったらカウンターに来るように、何人もが声をかけてくれた。もちろん英語だが嬉しいことには変わりない。
グアムは当然暑い。しかし、空港の中は冷房が効いて結構寒いのだ。野宿のように階段の踊り場で寝ていたが、寒くて何度も外に出た。だがこれはあまり良い方法ではなかったのだ。外は日が暮れても暑くて、すぐに汗が出てきた。その状態でまた中に戻ると寒さは倍増だ。
そんな具合で、0時になるのを待ち遠しく過ごしたのであった。

夜の0時になった。空港カウンターの営業再開だ。ほぼ一番乗りで行くと、見慣れたスタッフの人たちがいた。
それからなんとか飛行機に乗り、暗闇の中をブリスベンに向かって飛び立ったのであった。


Next Day

Written by Shurey